2011年9月19日月曜日

【蓄音器の音】実際に聴きませんか - 第281回 蓄音器でレコードを楽しむコンサートのご案内

本曲はフォーレの青年時代の作で新鮮な感覚に満たされており、近代フランスのヴァイオリン・ソナタの中ではフランク、ドビュッシーに次いで名曲とされています。ハイフェッツのヴァイオリン、エマニュエル・ベイのピアノ。その透明な色彩の清楚な演奏をお聴きください。

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当例会では珍しい選曲です。

フランスもの自体取り上げる事は少なく、ロシアものと言ったら3年ほど前に竹内先生の解説でムソルグスキーの展覧会の絵を聞かせて頂いた位でしょうか。これも確か東京に年に1、2度戦友の遺族に会いに行かれる機会に求めて帰られたのではなかったかしら。店はシェルマンだったかと思います。

と言うのも会がドイツもの以外を苦手としているわけでも無く、SPレコードが残っているのが主に戦中のものだという事情があるのではないかと思います。フランス・プレスの戦前のレコードも少なくないのでフランスもの、イギリスものも録音盤は有ったと思います。盤面の表記はフランス語でもモーツァルトなどとなると目こぼしされていたのかもしれません。

さて、ハイフェッツのフォーレ:ヴァイオリン・ソナタNo.1は1936年2月10日、ニューヨークはRCAスタジオ3での録音盤です。ハイフェッツのフランスものは珍しい。それでもフランク、ドビュッシーも録音しているので十分とも云えそう。伴奏は気心の知れたエマニュエル・ベイですからフランクの録音のような情感に欠ける演奏ではありません。

お楽しみに。

 

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