来年、2012年はドビュッシー、ディーリアスが生誕150年。ディーリアスは英国音楽に興味を持ちだしてすぐに色合いが違うことで惹かれた作曲家でした。出逢いはフェンビー、ビーチャムの英国管弦楽小品集の中でした。中学三年の時にシューベルトの曲はほぼすべて・・・読破、ならぬ・・・読聴。ベートーヴェンやバッハとなれば、論陣は数多いし録音も聞き比べまで要されるだろうと思ったから、まずは程良い作品量とステイタスのある作曲家から"制覇"しようとしていたのです。
作曲数はあっても購入してレコードが揃わなければ意味ない、ラジオなどからの情報も大切だ、『好きな作曲家は?』なんて話題の時に少なからず知られた名前の作曲家でなければ面白い事にならないし、情報交流が孤独なものでは嫌だ。
ワーグナーのすべてのオペラをFM、レコードですべて聴いたのが高校入学の年。ワーグナーの交響曲、ピアノ独奏曲、室内楽などがマイナーレコードを通して日本盤が発売されたのも奇しくも幸いしました。
その後は、ロック、ジャズへの関心も広まってクラシックだけに集中するのが難儀になっていったけれども、ディーリアスにターゲットが定まったのは輸入レコードショップ・FMウッドストックで、ディーリアスのCDをまとまった形で聴くことが出来たこと。しかし、これ期待ほどにはその後の展開が望めないままです。
ドビュッシーはSPレコードにもたくさんの録音がある。作曲家自身もSP盤にピアノ演奏を録音しています。平成24年度の、蓄音器でレコードを楽しむコンサートでは生誕150年のドビュッシーにスポットを当ててみたいと思っています。
又、日曜日の例会で来場者の女性から、テレビなどでクラシック音楽の解説番組を楽しんでいるけど、お話しがわかりやすく楽しかったので、たとえば演奏の聞き比べなどを企画して欲しいと話しかけられました。夏休みなどの時期に準備できれば良いですね。
さて、昨日の例会の《第9》。これまで余り聴くことをしなかった日本盤を使用しました。昨年の英COLUMBIA盤とマトリックスは同じ。プレスは川崎工場で行われたようですが、金型は同じもので、加えて昭和10年のSP盤の最良の時期を実感できるシュラック特有のチリチリ音も英COLUMBIA盤よりもSN比優秀でした。
コントラバス、チェロのピチカート、ウィーン・フィル式のホルンの豊かさが楽しめました。
復刻LP、CDのように4面を楽譜通りにつなげると14分30秒になりそうですが、SP盤録音をどこで区切りを入れているのかも蓄音機鑑賞での楽しみ。面による音の質感の変化は金型プレスに寄るところもありそうです。複数の音盤をもとにしたものでは無く一つのアルバムを再生、録音しました。
各面のマトリックスは、HAX61-3A; HAX62-3A; HAX 63-3A; HAX 64-3A
0 件のコメント:
コメントを投稿